
大人の塗り絵には、塗り絵の図柄の種類や図柄の細かさ、また紙質などによってもいろいろなものがあります。
また塗り絵は同じ図柄でも、使う道具、使う色、配色、塗り方などによっても、仕上がる作品の違いは無限大です。
今回は初心者や高齢者が、細かい箇所でも塗りやすい色鉛筆や水彩筆ペンなど、おススメの塗り絵の道具4種をご紹介します。
・使いやすい塗り絵の道具(4種)
・水筆ペンは便利
・某おばあちゃん愛用の塗り絵の道具一式
・色彩効果
目次
初心者や高齢者にも使いやすい塗り絵の道具4種
色鉛筆+鉛筆削り
色鉛筆

初心者におすすめの「色鉛筆」
色鉛筆と「鉛筆削り」「塗り絵」があれば、簡単に塗り絵を始めることができます。
また色鉛筆は塗っている時も片付ける時も場所を取らず、手軽で扱いやすく、手も汚れないので、初心者や高齢者にはおススメの道具です。
図柄の細かい箇所でも塗りやすく、広い箇所は「色鉛筆」を寝かせて、また細かい箇所は立てて塗ると塗りやすいです。
塗り絵を楽しむには、24色や36色の色鉛筆セットがおススメです。
安価なものだと芯が折れやすいこともあるので気をつけてください。
文具店などには24色や36色セットには含まれていない珍しい色も単品で販売されています。

単品は1本50円~100円ぐらいです。
▼色鉛筆:三菱鉛筆
収納に便利な缶ケース入り
▼色鉛筆:トンボ鉛筆
収納に便利な缶ケース入り
色鉛筆削り
初心者におすすめの「色鉛筆削り」
鉛筆削りにはいろいろな形のものがあり、下記のような形のものだと価格は100円~500円ぐらいです。
削りカスが飛び散らないフタやケース付きのものと、付いていないものがあります。

ただ、周りに削りカスが飛び散らないように紙や箱、袋、ゴミ箱などが必要になるため、お好みでフタやケース付きを選ばれるのもよいと思います。
▼フタ付き鉛筆削り:コクヨ
芯が折れても取り除きやすい
▼鉛筆削り:ステッドラー
芯が折れても取り除きやすい
水彩色鉛筆+鉛筆削り+水筆ペン
水彩色鉛筆

初心者におすすめの「水彩色鉛筆」
水彩色鉛筆は、見た目も塗った感じも、ほぼ色鉛筆と変わりはありませんが、芯が水で溶ける性質のものでできています。
「水彩色鉛筆」で塗った上から水を含ませた「筆」や「水筆ペン」でなぞると、まるで水彩絵の具で描いたような仕上がりになります。

芯折れ防止加工が施されているものもあります。
▼水彩色鉛筆:三菱鉛筆
六角軸、筆1本付き、収納に便利な缶ケース入り
▼水彩色鉛筆:ファーバーカステル
六角軸、筆1本付き、収納に便利な缶ケース入り
水筆ペン
初心者におすすめの「水筆ペン」
水筆ペンは筆ペンのインクが通常入っているところに、水を入れられるようになっています。
筆先の材質はナイロンなどで塗りやすいです。
「固形水彩絵の具」などで塗る色を変える時などは、「水筆ペン」だと筆先を洗わなくても、水を入れた柄の部分を押し筆先に水を含ませて、ティッシュなどで拭き取れば筆先の色を除去できます。

≪水筆ペンの種類≫
細筆・中筆・太筆・平筆などがあります。初めて使うには「中筆」が使いやすいと思います。
【水筆ペンに水を入れる方法】
1:持つ柄の部分を外す

2:柄の部分に水を入れる
スポイトのように柄の部分を2本の指で押さえて、離したときに水を吸い上げるようにすると入れやすい。そのまま水道の蛇口から入れてもよい。
3:元通りにセットする
【水筆ペンの使い方】
水を入れた柄の部分を押し「水筆ペン」の筆先に水を含ませ、「水彩色鉛筆」で塗った上を「水筆ペン」でなぞるようにすると、まるで水彩絵の具で描いたような仕上がりになります。

【水筆ペンをうまく使いこなすポイント】
1:水筆ペンの汚れは、こまめにティッシュやペーパータオルなどで拭く
2:筆先に水を含ませるときには、水が入っている柄の部分を押せばよいのですが、押す力は弱い力から徐々に強くする
3:筆先に水が出すぎた場合は、ティッシュやペーパータオルなどで吸い取る
▼水筆ペン:ぺんてる
▼水筆ペン:ステッドラー
▼水筆ペン:Xpassion
水彩筆ペン+水筆ペン
水彩筆ペン

初心者におすすめの「水彩筆ペン」

10~20色ぐらいのセットがおススメで、インクが無くなると使えなくなるタイプと、交換用インクが販売されているタイプがあります。
「水彩筆ペン」だけだと、とても濃い感じに仕上がり、「水筆ペン」と組み合わせることによって、水彩画のような透明感やぼかし、にじみが表現できます。
何色か色を重ねて塗る場合は、薄い色を塗ってから濃い色を重ねていくとよいです。
【水彩筆ペン+水筆ペンの使い方】
水彩色鉛筆との組み合わせとは違い、3通りの使い方があります。
1:水彩筆ペンで塗ってから、その上を水筆ペンでなぞる。
または水彩筆ペンで少し塗ってから、その色を水筆ペンで塗り広げる。
2:塗る箇所を先に水筆ペンでぬらし、その上から水彩筆ペンで塗る。
3:パレットに水彩筆ペンの1色または混ぜる何色かのインクをつけ、水筆ペンで水を足し濃淡を調整してから塗る。
▼水彩筆ペン:あかしや
水性染料インク/人造毛筆
色:紅、朱、黄、若草、緑青、藍、群青、紫、黄土、茶、銀鼠、墨、桃、薄橙、空、茜、牡丹、焦茶、松葉、紺
▼水彩筆ペン:呉竹
水性染料インク/蛍光色は水性顔料インク/毛筆
色:ブラック、カーマインレッド、ピンク、ライトピンク、ブルー、コバルトブルー、ペルシアンブルー、グリーン、ライトグリーン、オリーブグリーン、ディープグリーン、ペールグリーン、イエロー、ブライトイエロー、ブラウン、ダークブラウン、オレンジ、フレッシュカラー、ベージュ、バイオレット、ライトバイオレット、グレイ、ライトグレイ、ブルーグレイ
固形水彩絵の具+水筆ペン
固形水彩絵の具

初心者におすすめの「固形水彩絵の具」
固形水彩絵の具は、パレットなどに水彩絵の具が固まった状態で入っているものです。
A4サイズぐらいの塗り絵には、チューブ入りの絵の具より使いやすいです。

【固形水彩絵の具+水筆ペンの使い方】
1:水筆ペンの水を入れた柄の部分を押し、筆先に水を含ませる。
2:固形水彩絵の具の表面を水筆ペンでなでると固形水彩絵の具が溶け出し、水筆ペンに絵の具をとることができる。
3:パレットに1色または混ぜ合わせる何色かの色を水筆ペンで取り、柄の部分を押して水を足し、濃淡を調整して塗る。
先に紙を「水筆ペン」で濡らしてから「固形水彩絵の具」で塗ると、透明感やぼかし、にじみが表現しやすいです。
▼固形水彩絵の具セット:サクラクレパス
内容:水筆ペン中1本、パレット、スポンジ、水彩画の描き方説明書
▼固形水彩絵の具セット+大人の塗り絵キット:ターレンス
内容:水筆ペン中1本、パレット、スポンジ、大人の塗り絵・名画+見本各4点、初心者向け塗り方説明書、レッスンDVD+冊子
※付属のレッスンDVDと冊子は、水彩絵具・色鉛筆・水彩色鉛筆・クーピーペンシル・クレパスの解説入り
プレゼントにもおススメ!
84歳の某おばあちゃんが愛用している塗り絵の道具
ここでは75歳頃から「塗り絵」にはまってしまったおばあちゃんが愛用している塗り絵の道具一式をご紹介します。
おばあちゃん愛用の塗り絵の道具一式
①36色の色えんぴつ ←よく使う色は単品で購入して補充
②えんぴつ削り(フタなし)←芯が折れてつまっても取り除きやすい。つまようじを使うと簡単に取り除くことができる
③新聞の折込チラシで作った卓上ごみ入れ ←色えんぴつの削りカスを入れるのに最適
④認知症予防の効果が期待されるアロマオイル
卓上ごみ入れの作り方

★卓上ごみ入れ作り方の動画はこちら
「卓上ごみ入れ」は新聞の折込チラシで簡単に作ることができます。高齢の方や小さな子供さんでも作ることができると思います。
チラシは薄いペラペラなものより、しっかり目のものを使用した方が作りやすくて、使いやすいです。
テーブルや机の上に置き、ごみがたまったら、そのまま丸めて捨てるだけ。ECOで便利!
特に鉛筆や色鉛筆の削りカスを入れるのに最適です。
新聞の折込チラシがなくてもコピー用紙や新聞紙、包装紙、不要になった雑誌のページなど長方形の紙であれば作ることができます。
また薄いペラペラなチラシ等は2~3枚重ねて作ると、しっかりしたものが作れます。
卓上ごみ入れの利用法
「卓上ごみ入れ」はごみ入れとしてだけでなく、紙の素材や大きさ、柄などを変えたり、ご自身でイラストなどを描いたり、シールをはったりして、おしゃれな小箱としても利用できます。
例えばアクセサリーを入れたり、キャンディーなどおやつを入れたり…
※小箱として利用する際は、折り曲げた持ち手部分を両面テープなどで固定すると、見た目もきれいでしっかりして、より使いやすくなります。
また、暇な時に多めに「卓上ごみ入れ」を作り置きしておくと、ミカンやブドウの皮入れ、枝豆や焼き栗の殻入れ、お料理する時の野菜クズ入れとしても重宝します。
※完成品は開かずに底部を折り曲げ、写真にあるように長方形の形にして輪ゴムで止めておくと、かさばらずスッキリ保管できます。
必要に応じて完成品を開いた状態で2~3コ重ねると丈夫になり、対応できるごみの範囲も広がります。
★「卓上ごみ入れ」は折込チラシ等で作るとエコで便利なアイテムになるだけでなく、指先を使って作ることも脳を活性化させるのでいいですよ。
簡単に作れるので子供さんから高齢者まで、ご家族で楽しみながら作ってお使いいただければと思います。
塗り絵の色効果
「色」には、一般的に次のような効果があるといわれています。
【白色】〇
爽やかで清潔な印象を与える。気分を一新する。始まりを感じさせる。広さを感じさせる。物を軽く感じさせる。
【黒色】●
強い意志や権力を感じさせる。自信を与える。暗い気持ちになる。物を重く感じさせる。
【灰色】●
穏やかで控えめな印象で、落ち着いた雰囲気を与える。忍耐強くなる。
【赤色】●
気持ちを前向きにさせる。新陳代謝を促進させる。食欲を増進させる。目を引き関心を集める。
【青色】●
集中力を高める。興奮を抑え、気持ちを安定させる。睡眠を促進する。
【緑色】●
心身の疲れを癒す。鎮静作用で緊張を緩和し、リラックスさせる。穏やかな気持ちを与える。
【黄色】●
集中力を高める。記憶力を高める。注意を促す。気分が明るくなる。
【茶色】●
安心感、安定感を与える。心身をリラックスさせる。信頼感を与え、温もりを感じさせる。
【金色】●
高級感を感じさせる。豊かな気持ちにさせてくれる。自信を持てるようになる。意欲的にさせる。
【銀色】●
上品な印象を与える。気持ちをスッキリさせてくれる。リラックスさせる。洗練された都会的な印象を与える。
まとめ
塗り絵の道具は種類も価格も一般的なものから、プロが使うような質の高い高価なものまでいろいろあります。
最初から良いものをいろいろ揃えようとすると結構出費がかさみますので、初心者や高齢者の方には、今回いくつかご紹介した中でも「色鉛筆」から始められることをおススメします。
「色鉛筆」は一般的な価格のもので、24色か36色セットのものがよいと思います

また水彩色鉛筆や水彩筆ペン、固形水彩絵の具を使って、水彩画のように仕上げたい場合には、「水筆ペン」をぜひ試してみてください。まさに優れものです。
塗り絵は1つの図柄でも、使う道具、使う色、配色、塗り方、紙質などによって、仕上がる作品の違いは無限大です。
その分楽しみ方も無限大にあると思います。
塗り絵を楽しんでいる間にストレス解消、自律神経を整える、アートセラピー、認知症予防などの素晴らしい効果も得られるといわれています。
ぜひ多くの方に塗り絵を手軽にお試しいただき、その楽しさと効果を実感していただけたらと思います。
『たかが塗り絵、されど塗り絵』
皆さんが思われている以上の効果がありそうですよ (^_-)-☆
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