
石川県金沢市の中心部にあり、国の特別名勝に指定されている兼六園は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園とならぶ日本三名園の一つで、秋にはとてもすばらしい紅葉狩りを堪能できます。
日本には四季があり、兼六園はどの季節もそれぞれに美しく、それぞれに異なった趣が楽しめるまさに名園です。
今回は「秋」の深まりとともに、色鮮やかに変化する兼六園の紅葉の見ごろや見どころ、ライトアップ期間などをまとめてみました。
・紅葉の見頃
・紅葉ライトアップ期間
・紅葉の見どころ(6ヵ所)
★2023/11/01から兼六園の雪吊り作業が始まります
詳細は目次[4.3]唐崎松をご参照ください
目次
兼六園の紅葉の見頃はいつ?

写真提供:金沢市
【紅葉の見頃時期】11月中旬~12月中旬

モミジ、サクラ、ケヤキ、ニシキギ、ドウダンツツジなどが、色鮮やかに紅葉し見ごたえがあります。
秋は紅葉状況、冬は積雪状況をチェックするにもお役立ちです!
(石川県金沢城・兼六園管理事務所/開園時間中のみ放映)
◆「兼六園」の今のようす/徽軫灯籠(ことじとうろう)周辺
兼六園ライブカメラはこちら|石川県金沢城・兼六園管理事務所
◆「金沢城公園」の今のようす
金沢城公園ライブカメラはこちら|石川県金沢城・兼六園管理事務所
◆「玉泉院丸庭園」の今のようす
金沢城公園ライブカメラはこちら|石川県金沢城・兼六園管理事務所
※ライブカメラの範囲外の紅葉状況はブログ「金沢城と兼六園日記」をご参考にされるとよいと思います。
こちらには、見ごろのお花や実、作業風景などの写真もアップされています。
↓↓「金沢城と兼六園日記」はこちら|石川県金沢城・兼六園管理事務所
「金沢城と兼六園日記」はこちら
▼2023年 全国の紅葉スポット別の見頃予想<第3回>:11月01日 日本気象協会発表

▼2023年 全国各地の紅葉見頃情報

※紅葉の色づき情報が毎日更新されます
全国各地の紅葉スポット別の見頃時期や紅葉の色づき情報が確認できます
2023年【全国各地の紅葉スポット別】見頃情報はこちら
兼六園の開園時間・入園料・出入り口
兼六園の開園時間・入園料
【住所】〒920-0936 金沢市兼六町1-4
【電話番号】076-234-3800
【開園日】年中無休
【開園時間】
♦ 3月 1日~10月15日 7:00~18:00(退園時間)
♦ 10月16日~2月末日 8:00~17:00(退園時間)
【入園料】
♦ 18歳以上:個人320円・団体250円
♦ 6歳~18歳未満:個人100円・団体80円
(団体は30名以上)
★入園料が免除になる方
・65歳以上は無料
公的機関が発行する免許証や保険証の提示が必要です(コピー可)
・石川県民は毎週土・日曜は無料
毎週土・日曜は「兼六園の県民観賞の日」となっており、石川県民で次のいずれかの提示が必要です
≪提示書面≫
自動車運転免許証、身分証明書、健康保険証、健康手帳、その他(県民であることが確認できるもの)
・↓↓その他免除になる方と提示書面について
兼六園の入園料と免除はこちら
兼六園と周辺の文化施設(1施設のみ)の入館料がセットになったお得なチケットがあります
↓↓ 対象文化施設と休館日などはこちら
「兼六園+1(プラスワン)利用券」について
♦ 園内での喫煙は、指定された場所以外ではできません
♦ 園内へペットを連れての入園はできません →「ペット一時預かり協力店」を利用することもできます(事前予約が必要)
↓↓
「ペット一時預かり協力店」の詳細はこちら:協同組合兼六園観光協会
園内の「授乳スペース」「車いす」「ガイドサービス」などのご利用についてはこちら
↓↓
兼六園の利用案内
「車いす」ご利用の方には、「六勝コース(バリアフリー)」の散策コースがおすすめです
↓↓
六勝コース(バリアフリー)はこちら
兼六園の出入り口(料金所)7ヶ所
兼六園には「出入り口(料金所)」が7ヶ所あります。

出入口7ヶ所の位置は次の通りです。
▼兼六園の出入り口(料金所)7ヶ所

園路は玉砂利舗装になっていて坂道もあります。滑りにくい靴底の履物をおすすめします。
特に女性の方はヒールの高い靴は滑りやすく、またヒールが革や布で巻かれたものはキズがつくこともありますのでご注意ください。
兼六園の無料入園日・時間

1:毎日早朝
毎日早朝、有料の通常開園時間の15分前までは無料です
↓↓ 時期によって、時間帯が異なります
時 期 | 早朝無料の時間帯 |
3月1日~3月31日 | 5:00~6:45 |
4月1日~8月31日 | 4:00~6:45 |
9月1日~10月15日 | 5:00~6:45 |
10月16日~10月31日 | 5:00~7:45 |
11月1日~2月末日 | 6:00~7:45 |
有料開園時間の15分前までには、退園しなくてはいけないのでご注意ください
↓↓「蓮池門口(れんちもんぐち)」「随身坂口(ずいしんざかぐち)」

2:無料入園日と期間
兼六園は下記の日や期間は、入園料が無料となっています。
- 期間12月31日~1月3日までの年末年始
- 観桜期の1週間
- 金沢百万石まつりの3日間
- 8月14日から16日までのお盆の期間
- 11月3日(祝日・文化の日)
- 定期的に行われる「金沢城・兼六園ライトアップ」期間の夜間のライトアップ開催時間
大晦日から元旦にかけては、夜間も開放されています
毎年、桜の開花時期により変わります
兼六園・金沢城のライトアップ期間や時間は?
定期的に開催される『ライトアップ時間』は入園料が無料です。
兼六園は一年を通し四季折々で異なった美しさや趣がありますが、一日の中でも早朝、日中、ライトアップされた夜では、またその美しさや趣が異なります。
兼六園、金沢城公園、玉泉院丸庭園がライトアップされると、樹木や建造物が照明で浮かび上がり、日中とは全く異なった情景でまるで別世界のようです。

▼2023年「金沢城・兼六園四季物語 秋の段(ライトアップ)」チラシ表と裏

【ライトアップ期間】
2023年9月~11月←終了しました
・9月30(土)
・10月7日(土)・8日(日)・14日(土)・21日(土)・28日(土)
・11月11日(土)・18日(土)・23日(木・祝)~25日(土)
【ライトアップ時間】
兼六園
・10月14日まで 19:00〜20:45 ※閉園は21:00
・10月21日から 18:00〜20:45 ※閉園は21:00
注:兼六園は通常営業時間で一旦閉園し、再度上記時間から夜間開園します。
【ライトアップ時間の入園料】兼六園:無料(日中は有料)
【ライトアップ時間の入園口】兼六園:3ヶ所のみ 蓮池門口・真弓坂口・小立野口
↓↓ 金沢城・兼六園四季物語 秋の段(ライトアップ)詳細はこちら|石川県金沢城・兼六園管理事務所
金沢城・兼六園四季物語 秋の段(ライトアップ)詳細はこちら
★ライトアップ期間中の「催し物」情報
目で美しい景色を!
耳で心地よい音楽を!
おなかでおいしいお料理を!
↓↓ 金沢城・兼六園四季物語 秋の段(ライトアップ)イベント詳細はこちら|公益社団法人石川県観光連盟
「関連資料」より「チラシ」もダウンロードできます
金沢城・兼六園四季物語 秋の段(ライトアップ)イベント詳細はこちら
≪ご参考までに≫
「チームラボ 金沢城 光の祭」開催中!←終了しました
・会場 金沢城公園
・開催期間 2023/09/30(土)~11/26(日)
・開催時間 18:00~21:30(入場は20:45まで)
・入場料 有料:下記サイトにてご確認ください
↓↓ 詳細はこちら
チームラボ 金沢城 光の祭
兼六園の紅葉の見どころはどのエリア?
▼兼六園の紅葉の見どころエリア6か所
⑧瓢池 (ひさごいけ)⑩徽軫灯籠(ことじとうろう) ⑫唐崎松(からさきのまつ)
⑬霞ヶ池 ⑯栄螺山(さざえやま) ㉖山崎山(やまざきやま)

↓↓「兼六園の見どころマップ」はこちら。
番号を選ぶと『説明文』『動画』を見ることができます。説明文のみもあり。
兼六園 見どころマップはこちら

↓↓ 番号は上記「見どころマップ」内の番号です
見どころ1:瓢池(ひさごいけ)⑧


▼ライトアップ

その作庭はこの瓢池(ひさごいけ)辺りから始まったといわれ、周囲には紅葉する木々が多く植えられています。園内でも見逃せない紅葉の見どころの一つです。
この池の中ほどがくびれていて、瓢箪(ひょうたん)のような形をしていることから、瓢池と名付けられたそうです。
霞ヶ池から流れ落ちる翠滝(みどりたき)は高さ6.6m、幅1.6mあります。周辺にはその水音が心地よく響き渡り静寂を醸し出しています。
池の中には不老長寿の島、神仙島をかたどった大小二つの島があります。
また中島には六重の苔むした石塔、海石塔が立っています。
翠滝の流れ落ちる景色と水音、瓢池周辺の紅葉した木々、苔むした海石塔、そして、それらが水面にも映り込む様子は、風情があり見ごたえがあります。
瓢池から少し離れたところに、日本最古といわれる噴水があります。こちらもお見逃しなく~!(●ゝ∀・●)!!
この噴水は、霞ヶ池の水面との高低差を利用した水圧で上がっているんですよ。
▼日本最古といわれている噴水
▼ライトアップ
見どころ2:徽軫灯籠(ことじとうろう)⑩


▼ライトアップ
徽軫灯籠(ことじとうろう)は霞ヶ池の岸にあり、水面を照らすための雪見灯籠が変化したもので高さは2.67mあります。
徽軫灯籠の2本脚が琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているので、その名が付いたといわれています。
写真手前の湾曲したデザインの石の橋は、虹橋といい一枚の石でできています。
この橋は琴をもとにデザインされたもので、徽軫灯籠と景色の中で一体になっているそうです。(●´∀)b ナルホドー♪

見どころ3:唐崎松(からさきのまつ)⑫


▼ライトアップ

唐崎松は黒松で、園内の樹木の中では枝ぶりが最も見ごとです。

また、春になり雪吊りの取り外し作業は、この「唐崎松」が最後になるんですよ。
北陸の冬の風物詩である雪吊りは、園内においてはこの唐崎松に始まり唐崎松に終わるということですね。
このことからも園内随一の枝ぶりを誇る唐崎松は雪吊りによって大事に保護されていることがわかります。
ちなみに唐崎松の雪吊りには5本の心柱が立てられ、約800本もの縄が使用されるそうです。
そして雪吊りを施された唐崎松がライトアップされると、それらの縄が金色に輝き、その姿は端正で息をのむ美しさです。
【雪吊り作業について】
雪吊り作業は例年11月1日~12月中旬の平日に行われます。
また取り外し作業は3月中旬から約1週間ほどで完了します。
心柱のてっぺんの庭師さんは短い太鼓のバチのような棒一本の上に両足を乗せて、シーソーのように動かしてバランスを取りながら作業をしていました。
足場の不安定な高所でうつむいての作業は、お天気のよい時ばかりではないので、かなりの熟練と体力が必要でしょうね。
★「兼六園」雪吊り作業の動画はこちら/2020年11月1日撮影
★2023年 雪吊り作業は11月1日(水) 9時から
注:通常は「唐崎松」から始まるのですが天候により変更になる場合があります。
↓↓ 「兼六園の雪吊りについて」詳細はこちら|石川県金沢城・兼六園管理事務所
「兼六園の雪吊りについて」はこちら
見どころ4:霞ヶ池(かすみがいけ)⑬

▼ライトアップ

兼六園はどの季節も、どの場所も、それぞれに美しく、それぞれに趣がありますが、中でも外せないのがこの霞ヶ池周辺です。
この池の周囲には、徽軫灯籠、唐崎松、紅葉する木々、浮島の蓬莱島、茶室の内橋亭(うちはしてい)などがあり人気の撮影スポットです。

徽軫灯籠+霞ヶ池+雪吊りの唐崎松+周辺の紅葉した木々+水面に映り込んだそれら、さらにライトアップの全てを、1枚の写真に収めることができた方や、目にすることができた方は超ラッキーですね♪
▼霞が池の鯉
霞ヶ池と瓢池には沢山の鯉がいます。霞ヶ池は栄螺山の麓(徽軫灯籠や唐崎松がある対岸)あたりの水際にある通路から、瓢池はかかっている橋から見ることができます。
鯉は人の姿を見つけるとエサの時間かと勘違いし、たくさん集まってきます。とても人なつっこくてびっくりします。
霞ヶ池では水際で見ることができるので、一緒に写真撮影もできる距離です。特にお子様連れの方には、おすすめスポットです。
※一般の方のエサやりは、多分禁止されているのではないかと思います。詳しくは現地でお尋ねください。
見どころ5:栄螺山(さざえやま)⑯

▼ライトアップ/栄螺山から霞ヶ池方面の眺望

🍁栄螺山の山頂からの様子(instagram 動画) 2022/11/12撮影
紅葉最盛期には更に素晴らしい景色になります
栄螺山の山頂からの様子(instagram 動画)
栄螺山(さざえやま)は、兼六園の眺望スポットのひとつです。
霞ヶ池を造るのに掘った土を盛土にしたといわれる築山で、高さが約9m、周囲が約90mで山腹をぐるぐる回りながら登っていく道が、栄螺(さざえ)に似ていることから名付けられたそうです。

栄螺山の山頂から霞ヶ池方面を見渡す景色は、霞ヶ池と周辺の紅葉した木々、雪吊りをした唐崎松、また水面にも映り込むそれらの木々、そして、その背景を金沢の紅葉した山々が彩りとてもすばらしい錦絵のようです。
さらにライトアップされた風景は、まるで幽玄の世界です。
見どころ6:山崎山(やまざきやま)㉖


▼山崎山山頂にある休憩所 御亭(おちん)
↓ 辰巳用水から引き入れた水が山崎山の麓のこの岩間から流れ出し、全長約570mの曲水となって園内を巡り霞ヶ池に注いでいます

▼ライトアップ
▼山崎山山頂にある休憩所 御亭(おちん)ライトアップ
▼山崎山にある芭蕉の句碑
🍁山崎山周辺の様子(instagram 動画) 2022/11/12撮影
紅葉最盛期には更に素晴らしい景色になります
山崎山周辺の様子(instagram 動画)
山崎山は、栄螺山と同じく築山です。
高さが約9m、周囲が約160mで山頂への途中には五重塔、山頂には御亭(おちん)と呼ばれる休憩所があります。
また山麓の岩間から流れ出る水は、約570mの曲水となって霞ヶ池に注いでいるのも目にすることができます。

赤、黄、橙、緑色。またそれぞれの色味が微妙に異なり、とても色鮮やかな錦絵を描きだします。
山崎山は麓からの眺めも山頂からの眺めも、どちらもすばらしいです。山頂の御亭や坂道の曲線、また麓をゆるやかに流れる曲水が山崎山の魅力を一層引き立てています。
見ごろの時期はもちろん絶景ですが、山崎山が落ち葉の色鮮やかなじゅうたんで敷き詰められる頃もステキです。
【芭蕉の句碑について】
「あかあかと 日は難面(つれなく)も 秋の風」と標されています。
“日差しはまだまだ厳しいが、吹く風は秋の気配を感じる”の意のようです。
今から約330年前の1689年(元禄2年)7月、松尾芭蕉(当時46歳)が「奥の細道」の旅の途中、金沢で詠んだ句です。その後、小松方面へ向かったようです。
兼六園の名前の由来と紅葉以外の見どころスポット
兼六園には「紅葉の見どころスポット6ヶ所」のほかにも、たくさんの見どころがあります。

『六勝』とは「宏大(こうだい)」「幽邃(ゆうすい)」「人力(じんりょく)」「蒼古(そうこ)」「水泉(すいせん)」「眺望(ちょうぼう)」のことで、当時、庭園ではこの六つのすぐれた景観を兼ね備えることはできないとされていました。
そんな中、この六つの景観が共存しているすばらしい庭園として、兼六園は賞されたそうです。
↓↓「兼六園」の名前の由来について:協同組合兼六園観光協会サイトより
「広々としていれば(宏大)静かな奥深さはなく(幽邃)、人工的であれば(人力)古びた趣は少なくなる(蒼古)。また池や曲水や滝が多ければ(水泉)、遠くは眺められない(眺望)。つまりそれぞれ相反する六つの景観(六勝)を兼ね備えているのは『湖園』だけである」ということです。
そしてまさに兼六園がそうであるという理由で名付けられました。
兼六園を散策する時は、この六勝を意識してご覧になると、その素晴らしさがより一層伝わることでしょう。
引用: 協同組合兼六園観光協会
前章に記載した「見どころマップ」には、「紅葉の見どころスポット6ヶ所」のほかにも、たくさんの見どころが載っています。
また、「見どころマップ」のほかにも「施設マップ」「散策マップ」があります。タブで切り替えられるようになっています。
園内の散策にぜひご活用いただき、限られた時間の中で効率よく、兼六園の魅力を余すことなくご堪能いただければと思います。
金沢城公園と玉泉院丸庭園
金沢城公園
▼橋爪門続櫓と紅葉
▼極楽橋周辺
▼三十間長屋前
紫がかったショッキングピンク(マゼンタ)のような珍しい紅葉です
▼金沢城公園と玉泉院丸庭園の間の坂道
▼橋爪門続櫓と紅葉 ライトアップ
金沢城は初代藩主・前田利家により天正11年(1583年)から築城が始まったそうです。
何度も火災で焼失し、現在残っている「石川門」と「三十間長屋」は江戸時代に建てられたもので重要文化財に指定されています。
金沢城公園内の他の建物は平成13年以降に再建されたものです。
↓↓「金沢城公園」の詳細はこちら:石川県
金沢城公園の詳細はこちら
↓↓「金沢城公園」の「みどころマップ/施設マップ」はこちら:石川県
※「みどころマップ」の場所名をクリックすると、説明文と動画を見ることができます。説明文だけの場所もあります。
金沢城公園のみどころマップ/施設マップはこちら
玉泉院丸庭園
▼玉泉院丸庭園

▼玉泉院丸庭園の案内所に隣接する「玉泉庵」
▼玉泉院丸庭園 ライトアップ
▼玉泉院丸庭園 ライトアップ/休憩所(左)と玉泉庵(右)
▼玉泉院丸庭園 ライトアップ/鼠多門方向
玉泉院丸庭園は加賀藩3代藩主・前田利常により寛永11年(1634年)に作庭が始まり、廃藩時まで金沢城内玉泉院丸にあったそうです。
現在の庭園は発掘調査に基づいて平成27年に再現されたもので、高低差のある独創的な池泉回遊式の大名庭園です。
玉泉院丸庭園の案内所を挟んで無料の休憩所と有料のお茶室「玉泉庵」があります。「玉泉庵」は庭園側がガラス張りになっていて、おいしいお茶(和菓子つき)をいただきながら、すばらしい眺めを観賞できます。
★2020年7月「鼠多門・鼠多門橋」完成!玉泉院丸庭園と尾山神社をつなぐ木橋が完成し新たな見どころが増えました。
▼鼠多門と鼠多門橋の解説板
▼鼠多門と鼠多門橋
▼鼠多門と鼠多門橋 ライトアップ
↓↓「玉泉院丸庭園」の詳細はこちら|石川県
玉泉院丸庭園の詳細はこちら
兼六園周辺の天気とおすすめの服装
北陸の天気は1日の中でもコロコロ変わりやすく、「弁当忘れても、傘忘れるな」という諺(ことわざ)があるくらいです。

♦ 日本気象協会のサイトでは、全国の今日、明日、週間の「服装指数」「天気」「気温」「降水確率」を調べることができます。
旅行の準備やお出かけ前にはチェックされて、天気予報に合わせた服装選びと、体調管理にご活用されることをおすすめします。
金沢市の服装指数はこちら:日本気象協会
↓↓
金沢市の服装指数はこちら
石川県各市の服装指数はこちら:日本気象協会
↓↓
石川県各市の服装指数はこちら
兼六園の他にも石川県内紅葉おすすめスポット3ヵ所
アメリカ楓通り


▼アメリカ楓通りの様子(instagram 動画)
①2022/11/06早朝撮影
②2023/11/09早朝撮影
③2023/11/09早朝撮影
「アメリカ楓通り」は「しいのき迎賓館(広坂緑地)」と「いしかわ四高記念公園(中央公園)」との間にあるきれいな並木道のことで、兼六園から徒歩10分ぐらいのところにあります。
金沢市役所前から金沢城・玉泉院丸口とを結ぶ全長約200mの直線道路で、両脇にはアメリカ楓が街路樹として植えられています。
新緑の季節もきれいですが、秋が深まるにつれて黄色や真っ赤に色づく季節もまた格別です。

▼アメリカ楓の落ち葉
アメリカ楓は別名モミジバフウといい、葉の形はモミジを大きくしたような形をしています。
▼アメリカ楓の実
落葉がすすむと栗のイガに似たトゲトゲの実ができます。最初は緑色で日が経つと黒色に変色します。
◆問い合わせ先
石川県都市計画課:電話076-225-1756
アメリカ楓通りを挟んで「しいのき緑地」と「中央公園」がありますが、こちらの樹木も紅葉時期はきれいです。
また金沢市役所の隣「金沢21世紀美術館」の周囲の木々や道路沿いのいちょう並木も色づくととてもきれいです。
▼中央公園の紅葉
真っ赤に色づくアメリカ楓通りは人気の撮影スポットですが、お隣の中央公園にもステキな撮影スポットがあります。
特に階段になっているあたりがおすすめです。橙や黄色に色づく木もあってきれいです。
▼中央公園の紅葉/夕暮れ時
▼しいのき迎賓館(夜間)/金沢市役所側
▼しいのき迎賓館(夜間)/金沢城公園側
▼金沢21世紀美術館(夜間)
山中温泉・鶴仙渓(かくせんけい)



【紅葉の見ごろの時期】11月中旬~12月上旬
▼「こおろぎ橋」と紅葉
🍁こおろぎ橋の様子(instagram 動画) 2022/11/18撮影
総ヒノキ造りの気品のある橋です
こおろぎ橋の様子(instagram 動画)
▼「あやとりはし」と紅葉
🍁あやとりはしの様子(instagram 動画) 2022/11/18撮影
S字型で紅紫色の金属製の橋です
あやとりはしの様子(instagram 動画)
▼「黒谷橋」と紅葉
🍁黒谷橋の様子(instagram 動画) 2022/11/18撮影
重厚なアーチ型石橋です
黒谷橋の様子(instagram 動画)
▼鶴仙渓川床とメニュー
🍁川床周辺の様子(instagram 動画) 2022/11/18撮影
風流な紅葉狩りが目、耳、舌で楽しめます
川床周辺の様子(instagram 動画)
鶴仙渓は山中温泉街に沿って流れる大乗寺川の渓谷で、石造りの「黒谷橋」から総ヒノキ造りの「こおろぎ橋」まで約1.3kmの遊歩道が整備されています。
その「こおろぎ橋」と「黒谷橋」の中間ぐらいには、あやとりのような斬新なデザインで鋼鉄製の「あやとりはし」もあります。
鶴仙渓の遊歩道とそれぞれの橋から眺める景色はどの季節も絶景ですが、秋の紅葉時期はまた格別です。
また他にもゆげ街道にある鶴仙渓眺望広場と山中座広場の2か所にも、人気のインスタ映えスポットがあります。
昼は鶴仙渓を流れる川のせせらぎを聴きながら、遊歩道沿いの紅葉狩りとインスタ映え人気スポットでの写真撮影。そして「川床」で温かい飲み物とスイーツでいっぷくー(´∀`)♪
夜は1300年の歴史を誇る山中温泉のお湯にゆったり浸かり、北陸の海と山の幸に舌鼓を打つ。そして、ライトアップされた光り輝く「あやとりはし」で写真撮影。

◆鶴仙渓「川床」の詳細はこちら|山中温泉観光協会
鶴仙渓「川床」の詳細はこちら


遊歩道は石畳や砂利、粘土質の土に木の根っこがむき出しになっているところや常に濡れているところがあります。
また、急な石段や苔むしていて滑りやすくなっているところもあります。
履物はなるべく滑りにくい靴底でスニーカーのようなものを選ばれると安全にストレスなくお愉しみいただけると思います。
★鶴仙渓ライトアップ「Kakusenkei Light」開催中!



鶴仙渓では日没後、「あやとりはし」と橋のたもと(鶴仙渓 遊歩道側)の樹木が九谷五彩をイメージしたカラーで幻想的にライトアップされます。
日中とはまた異なった美しさで、夜の人気インスタ映えスポットの一つになっています。
≪九谷五彩とは≫
九谷焼の上絵付に使われる5色の絵の具のことで「赤・黄・緑・紫・紺青」がある
【開催期間】通年
【時間】日没後~22:45
【場所】あやとりはし、桜公園内(降雪時期は桜公園内のみ休止)
(注)鶴仙渓遊歩道には夜間照明がありません。とても危険ですので立ち入らないようにしましょう。
※駐車場について
「あやとりはし」のたもとにある無料駐車場は、3ヶ所合わせても15台ほどしか止められません。
他には「あやとりはし」から少し離れてはいますが有料駐車場や公営の無料駐車場も何ヶ所かあります。お時間のある方、歩くことが苦にならない方はそちらを利用することもできます。
↓↓ 詳細は山中温泉観光協会「やまなか遊歩マップ」をご覧ください。
やまなか遊歩マップはこちら
※公衆トイレについて
「こおろぎ橋」「あやとりはし」「黒谷橋」のたもとに公衆トイレがあります。それぞれ男女各1つずつぐらいです。
混雑時期にもよりますが、なるべく到着前に済ませておかれることをおすすめします。
★「こおろぎ橋」2019年10月3度目の架け替え工事完了!


▼まるで造り物のような色合いのモミジ(本物ですよー)
「こおろぎ橋」は現在の形状になってからは3度目の架け替えとなり、新しい橋は4代目になるそうです。
国産総ヒノキの木造橋で、橋の下から見上げるとその形状の美しさをご覧いただけます。
古い橋もそうでしたが、新しい橋も鶴仙渓の美しさが引き立つ景勝地として、更に人気のインスタ映えスポットになりそうです。
▼鶴仙渓「小才橋」周辺
遊歩道から反対側にある「ゆとりライフはるる」方向に架かる「小才橋」(写真の小さな木橋)を渡り、階段を上っていくと色鮮やかに紅葉する樹木がありきれいです。
【芭蕉句について】
「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」(やまなかや きくはたおらじ ゆのにおい)
1689年(元禄2年)夏、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の途中、山中温泉にしばらく滞在し詠んだ句です。
昔、中国の慈童が菊の露を飲んで不老長寿を得たとする謡曲「菊慈童」があり、これを題材に“山中温泉のお湯は菊の露など飲まなくても、700年の不老長寿が得られるに違いない”との意で山中温泉を称賛したそうです。
◆問い合わせ先
山中温泉観光協会:電話0761-78-0330
小松市・那谷寺(なたでら)

【紅葉の見ごろの時期】11月上旬~11月下旬
【住所】〒923-0336 石川県小松市那谷町ユ122
【電話番号】0761-65-2111
【営業日】年中無休
【営業時間】9:15~16:00
【一般拝観料】
♦大人(中学生以上)600円
♦小学生 300円
♦幼児 無料
※特別拝観「重文書院/庭園/三尊石」は一般拝観料+200円(幼児・小学生無料)
特別拝観は冬期積雪時はお休みです
※30名以上、100名以上は割引あり
【駐車場】無料(バス40台/小型車200台)
(注)ペットを連れての拝観はできません
那谷寺は養老元年(717年)に泰澄が創建したと伝えられていて、平成29年には開創1300年を迎えました。
境内にはモミジ、カエデ、ドウダンツツジなど色鮮やかに紅葉する樹木が多く、秋には美しい景観をお楽しみいただけます。特に大悲閣(本殿)や展望台などからの眺めは絶景です。
また境内にある本殿、書院、三重塔、護摩堂、鐘楼の建物は国指定重要文化財に指定されています。
本殿の中には本尊の十一面千手観世音菩薩が安置され「いわや胎内くぐり」というウマレキヨマル場所があります。
その洞窟を巡ることでこの世の罪を洗い流し、再び母の胎内より新しい自分に魂が生まれ変わるとされています。
▼奇岩遊仙境
池には色鮮やかな鯉が沢山います。
▼大悲閣(本殿)への階段
▼大悲閣(本殿)からの眺め
右端真ん中あたりの人が小さく見えるところは展望台です。
本殿の中には十一面千手観世音菩薩が安置され「いわや胎内くぐり」の洞窟があります。この世の罪を洗い流し魂が浄化されウマレキヨマルといいですね。
▼楓月(ふうげつ)橋
橋の途中にかわいい木製のお猿さんがいます。
▼展望台
右上の展望台の高さは地上約20mで、そこからの眺めは絶景です。
▼展望台から見た奇岩遊仙境
▼展望台からの眺め
▼高級じゅうたんを敷き詰めたような苔
▼苔アップ
▼境内のかわいいキャラクター
境内美化を護る「護美小僧」と楓月橋建立時に棟梁が遊び心で作った「棟梁サル」
🍁那谷寺の様子(instagram 動画) 2022/11/10撮影
紅葉最盛期には更に素晴らしい景色になります
那谷寺の様子(instagram 動画)
写真でご紹介したほかにも次のような見どころもあります。
・「芭蕉句碑」
松尾芭蕉が奥の細道で那谷寺を参詣し詠んだ句「石山の石より白し秋の風」が標されています。
句碑の解説によると「目の前の石山は、白くそびえているが、それよりも白く、すがすがしい折柄の秋の風よ」の意のようです。
・「庚申(こうしん)さん」
縁結びの神様として信仰されています。
(注)境内には本殿や展望台などへの急な階段や、苔むした石段などがあるため、滑りにくいスニーカーなどの履物で行かれるとよいと思います。
まとめ
兼六園は訪れたことはあるけれど、紅葉の見ごろの時期はまだという方。
紅葉の見ごろの時期には訪れたことはあるけれど、日中だけ、ライトアップだけという方。

特に良く晴れた無風状態の日には、まるで錦絵のような景色に加え、池の水面が鏡のようで雪吊りや色鮮やかな木々が映り込み、それはそれは見ごとです。
さらにライトアップされた時間帯ともなれば、あちらこちらから
「うわーっ、きれい!!」
「きれいやわー!きれいなもの見ると心が洗われるわー!!」
「あーーーきれいやっ!今日はいいもん見れた!!」
などなど、感嘆の声やため息が…ヽ(*´▽`*)ノ ♪♪
観光客の方ばかりではなく、地元の方には無料開放期間や早朝、県民観賞の日、ライトアップの時間帯などの、うれしい入園無料の日や時間帯も利用しやすいと思います。
ご都合のよい時に気軽にお出かけいただき、日本三名園の一つ、兼六園の四季折々の魅力を身近で感じられる贅沢をぜひお楽しみいただければと思います。
よく読まれている関連記事
>>【2023春】兼六園の桜の見頃・開花予想・人気スポットや花見ライトアップ
>>石川県金沢のホタルの観賞時期・時間帯・おすすめスポット2022
みなさんは「秋」といえば何が楽しみですか?
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、紅葉の秋などなど。楽しみがいっぱいありますね。