
大人の塗り絵には認知症予防やストレス解消、自律神経を整える、アートセラピー効果など、心身にとても良い効果があるそうです。
また他にも認知症の予防効果があるものとしては、認知症予防効果のあるアロマオイル、認知症予防効果のある飲み物、認知症予防効果のある音楽などがあります。
今回は塗り絵をするときに、それらをうまく組み合わせて、相乗効果でさらに認知症予防効果をアップさせる3つの方法をご紹介します。
・塗り絵の認知症予防効果
・アロマオイル、飲み物、音楽の認知症予防効果
・平均寿命と健康寿命
目次
塗り絵の認知症予防効果

そして、どこから塗ろうか、どんな色を使おうかと考えることや、実際に手を動かして塗る作業は脳全体を活性化させるそうです。
また塗ることに集中していると雑念が吹き飛び、ストレスから解放されるという良い効果もあります。
集中し無心になることは、瞑想しているのと同じような状態になり、自然と呼吸が整って自律神経のバランスを整えてくれるという効果もあります。
さらに人間には自然治癒力が備わっていて、塗る色の色彩効果で自律神経のバランスを整えたりもするそうです。
塗り絵と相乗効果のある認知症予防アイテム3つ
認知症予防アイテム1:アロマオイル

アロマオイル(アロマセラピー)の活用法

そこで、「アロマオイルの香り」をかぐことで嗅覚(きゅうかく)に刺激を与え、嗅神経(きゅうしんけい)を刺激することにより、隣接している海馬(かいば/脳の記憶を司る部位)も間接的に刺激することができるそうです。
そして、結果的に海馬を活性化させ、認知症の予防・改善に効果が期待できるのだそうです。
◆認知症予防効果が期待できる「アロマオイルの香り」をかぐ
↓
嗅覚を刺激する
↓
嗅神経を刺激する
↓
隣接する海馬を間接的に刺激する
↓
認知症の予防・改善に効果が期待できる
≪アロマオイル(精油)とは≫
植物の香り成分を抽出したエッセンス。花、葉、果皮、根などから抽出した天然の素材で揮発性の芳香物質。
≪アロマセラピーとは≫
アロマオイル(精油)の香りをかぐことで、自律神経を整え心身の健康を保つ方法。
≪嗅(きゅう)神経とは≫
嗅覚(きゅうかく/においを感じる感覚)を司っている脳神経。
嗅神経はダメージを受けても、適度な刺激を与えると再生する力があるそうです。
≪海馬(かいば)とは≫
記憶や空間認知能力(物体の位置、方向、姿勢、大きさ、形状など、物体の三次元空間での状態や関係を正確に認識する能力)に関わる脳の器官。
アロマオイル選びのポイント
「アロマオイル」は、知識の豊富な販売員さんのいる専門店で購入されることをおすすめします。
その理由としては、アロマオイルは種類によって様々な効能があるので、間違った効能のものを購入しないように、使用方法や注意点などを教えてもらえるからです。
アロマオイルは光や熱によって成分が変化します。「遮光性のガラスビン」に入っているものを選びましょう。
化学合成で香りだけを似せて作られた「類似品」には、期待する効果が得られなかったり、健康を害することもありますので気を付けて下さい。
【アロマオイルは『香りの効能』で使い分けましょう】
- 昼:「交感神経」を刺激し、身体を活発に活動させる効果がある香りを選ぶとよいです
- 夜:「副交感神経」を刺激し、ゆったりとした気分にさせる効果がある香りを選ぶとよいです
【昼用:認知症予防効果が期待できるアロマオイルの組み合わせ】
★「交感神経」を刺激し、脳を活性化して認知機能を改善する効果が期待できるアロマオイルの組み合わせと比率
『ローズマリー・カンファー』2:『レモン』1
◆『ローズマリー・カンファー』の作用:集中力、記憶力の向上。無気力や憂うつを改善し、自分の能力に自信が持てるようになる
◆『レモン』の作用:集中力の向上。不安や混乱を取り除き、明るい気持ちにさせてくれる
【夜用:認知症予防効果が期待できるアロマオイルの組み合わせ】
★「副交感神経」を刺激し、リラックスしてよい睡眠を促すアロマオイルの組み合わせと比率
『真正ラベンダー』2:『オレンジ・スイート』1
◆『真正ラベンダー』の作用:不眠改善、鎮静作用、不安の減少
◆『オレンジ・スイート』の作用:集中力の向上、不安の減少、意欲の向上、不眠改善
≪「真正ラベンダー」と「ラベンダー」の違い≫
「真正ラベンダー」には鎮静作用やリラックス効果があるのに対し、「ラベンダー」には集中力を高めたり興奮作用などがあります。相反するような効能があるので使い分けに注意して下さい。
≪「オレンジ・スイート」と「オレンジ・ビター」の違い≫
「オレンジ・ビター」は「オレンジ・スイート」よりも甘さが抑えられた苦みのあるオレンジの香りで、どちらも作用はほとんど同じです。
▼アロマオイル【昼用】:生活の木
交感神経を刺激し身体を活発に活動させるのに効果的な香りです
▼アロマオイル【夜用】:生活の木
交感神経を刺激し身体を活発に活動させるのに効果的な香りです
▼アロマオイル【昼用・夜用セット】:生活の木
【アロマオイルに使用する器具】
「アロマオイル」に使用する器具には、電気や乾電池、ロウソクを使うものや、使わないもの、またペンダントタイプやシールタイプなど様々なものがあります。
お部屋の広さやライフスタイル、お好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

1:ティッシュやコットン
容器の中や上にティッシュやコットンを置き、アロマオイルを垂らして使用します。
2:アロマストーン
素焼きでできた石や石膏で作られたものに、アロマオイルを垂らして使用します。
▼アロマストーン(アルミ缶入り)2個セット:イープレスト
フタがあるので香りの強弱が調節でき持ち運びにも便利です
2個セットなので昼と夜とで違う香りを楽しみたい場合などにいいですね
3:電気・乾電池式のディフューザー(芳香拡散器)
お部屋全体に香りを拡散したい場合に使用するとよいです。
・「超音波アロマディフューザー」は水を入れ、エッセンシャルオイル(精油)を数滴たらし、霧状にして拡散させる
・「オイルディフューザー」は、エッセンシャルオイルの精油を原液のままマットなどに垂らし、ファンで拡散させる
・どちらも火で温めないので、精油本来の性質を損なわずに香りを楽しめる
・就寝時などはタイマー付がおすすめ
4:アロマペンダント(ネックレス)
日中など活動する時に使用するとよいです。
・ペンダント内のフィルターにアロマオイルを2~3滴垂らしセットする
・外出や一定の部屋にいない場合に使用すると便利
5:アロマシール/使い切りタイプ
アロマオイルを浸み込ませたシールで、洋服の襟裏や上着の裏側、枕元などに貼って使用します。
日中など活動する時やアロマオイルをセットするのが面倒な時、またお試し用や携帯用としても便利です。
▼アロマシール【昼用・夜用セット】
※直接肌に貼らないでください
▼アロマオイル【昼用・夜用】とアロマネックレスのセットはプレゼントにも最適!
アロマオイルとアロマネックレスのセットは「母の日」「敬老の日」「誕生日」などのプレゼントにもおすすめです
さらに上記「2:アロマストーン」も一緒にプレゼントされるとなお喜ばれると思います
1:アロマオイルはブレンドの比率がとても重要です。扱い慣れていない方は、あらかじめブレンドされたものを購入するとよいでしょう。
2:認知症予防の効果が期待できるアロマオイルでも、全ての人に効果があるわけではありません。拒否反応を示す方や、体調により不快に感じる時などは使用を中止してください。
3:乳幼児、妊娠中、授乳中の方や、同一空間にそのような方がいる場合は、使用しないでください。また治療中の方は、主治医に相談してください。
4:ペットの種類にもよりますが、使用不可とされる動物もいるようです。ペットがいるところで使用する際は、獣医さんなどに相談して下さい。
5:アロマオイルは紫外線や温度の変化で酸化、変質します。「遮光性のガラスビン」に入っているものを選び、直射日光や高温多湿を避けて保管してください。
認知症予防アイテム2:飲み物

飲み物の活用法
認知症の予防・改善には、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、DHA、ポリフェノール、カフェインなどを含む「飲み物」を摂取するとよいといわれています。
日常生活の中で適量を飲むように習慣づけるとよいと思います。
飲み物選びのポイント
認知症予防に効果が期待できる成分を含み、なるべく無添加、添加物の少ないものを選びましょう。
適量を超えたり飲む時間によっては、体に悪影響を及ぼすこともあるので気をつけましょう。
【認知症の予防・改善に効果が期待できるとされる成分】
葉酸、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、DHA、ポリフェノール、カフェインなど
◆これらの成分を含む「飲み物」としては、次のようなものがあります。
- ビタミンCや多くの栄養素を含む飲み物:野菜ジュース、フルーツジュース、緑茶など
- ポリフェノールを多く含む飲み物:赤ワイン、コーヒー、緑茶、ココア、ハーブティー(レモンバーム)など
- カフェインを含む飲み物:緑茶、紅茶、コーヒーなど
▼1日分の野菜:伊藤園
200ml当たりのカロリー:71kcal
原材料:野菜汁(にんじん、トマト、有色甘藷、赤ピーマン、インゲン豆、モロヘイヤ、メキャベツの葉、レタス、ケール、ピー マン、大根、白菜、アスパラガス、グリーンピース、セロリ、しそ、ブロッコリー、かぼちゃ、あしたば、小松菜、ごぼう、ゴ ーヤ、しょうが、緑豆スプラウト(もやし)、パセリ、クレソン、キャベツ、ラディッシュ、ほうれん草、三つ葉)、レモン果汁、 海藻カルシウム、ライスマグネシウム/ビタミンC
▼おーいお茶さらさらパウダー緑茶:伊藤園
原材料:国産茶葉使用(緑茶・抹茶)、デキストリン、ビタミンC
水でもお湯でもすぐ溶ける粉末緑茶
溶かすだけなので超お手軽です!急須が要らずティーバッグのゴミも出ません
▼さらっととける抹茶:辻利
原材料:抹茶、食物繊維
水でもお湯でも溶けやすい粉末抹茶
甘味を含んでいないのでアレンジ自在
使い方いろいろ。溶かす、ふりかける、混ぜる
飲み物や食べ物を簡単に抹茶味にできる
「赤ワイン」はアルコールを含むため、車を運転される方は飲む時間を考慮することが必要です。
他の飲み物についても適量を超えないようにしましょう。特に「カフェイン」を含むものは、睡眠にも影響することがあるので気をつけてください。
認知症予防アイテム3:音楽

音楽の活用法

また音楽の種類によっても、その人の好みや過去に聴いたことがある音楽だと、リラックス効果や過去の記憶を思い出す回想法にもなり、より脳が活性するそうです。
音楽選びのポイント

ご自身だけの空間であれば、自分の好きな音楽を聴くとリラックス効果が高まったり、過去に聴いたことがことがある音楽だと当時のことを思い出したりして、そのことが更に脳を刺激し、より活性化するそうです。
歌ったり演奏することが苦手な人に無理に勧めても、認知症の予防効果はあまり期待できません。
楽しいと思えることをすることが、とても重要です。
まとめ
▼日本の平均寿命の年次推移
2019年のデータを基にした簡易生命表の概況:厚生労働省より2020年7月31日公表より

厚生労働省より2020年7月31日に公表された「令和元年簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命は上の表からもわかるように過去最高を更新しました。
医療技術の進歩により三大死因であるガン・心疾患・脳血管疾患などの死亡率の減少や健康意識の高まりが、平均寿命を延ばしているようです。
≪簡易生命表とは≫
厚生労働省サイトより抜粋
↓↓
令和元年簡易生命表について
令和元年簡易生命表は日本にいる日本人について、昨年1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものである。…
令和元年簡易生命表について
「令和元年簡易生命表の概況」で公表された値をもとに、日本の「平均寿命」「健康寿命」「平均寿命と健康寿命の差」をまとめてみました。
▼日本の「平均寿命」「健康寿命」「平均寿命と健康寿命の差」
国:日本 | 男性 | 女性 | 備考 |
平均寿命 | 81.41歳 | 87.45歳 | 2019年のデータを基に2020年7月公表より |
世界3位 | 世界2位 | ||
健康寿命 | 72.14歳 | 74.79歳 | 2016年の推定値より2018年3月公表より(3年に一度公表) |
平均寿命と健康寿命の差 | 9.27歳 | 12.66歳 |
▼平均寿命の国際比較
平均寿命の国際比較 | ||||||
順位 | 男性 | 女性 | ||||
国名 | 年齢 | データ年 | 国名 | 年齢 | データ年 | |
1位 | 香港 | 82.34 | 2019年 | 香港 | 88.13 | 2019年 |
2位 | スイス | 81.70 | 2018年 | 日本 | 87.45 | 2019年 |
3位 | 日本 | 81.41 | 2019年 | スペイン | 86.22 | 2019年 |

また世界順位は昨年と同じく女性は世界2位、男性は世界3位でした。
昨年(2019年7月公表)の平均寿命と比較してみると、男性は81.25歳+0.16歳、女性は87.32歳+0.13歳ということになります。
ちなみに世界1位は男女ともに香港で、女性88.13歳、男性82.34歳でした。
また、日本人の「健康寿命」はというと、女性74.79歳、男性72.14歳だそうです。(2016年の推定値を基に2018年3月 厚生労働省より公表/3年に一度公表)
≪健康寿命とは≫
日常的に医療・介護に依存しないで、自立した生活ができる生存期間のこと。
◆このデータから「日本の平均寿命と健康寿命の差」は次のようになります。
『日本の平均寿命ー健康寿命=女性12.66歳・男性9.27歳』
この差が『何らかの医療・介護を必要として生存している期間』と考えられます。
ご本人ばかりでなくご家族や周囲の方々のためにも、できるだけこの差を縮められるといいですね。
現在、認知症は予備群も含めると、高齢者の4人に1人が発症してもおかしくない割合だそうです。
皆さんも日常生活に「認知症予防に効果が期待できるもの」で「手軽にできて続けやすいもの」を何か取り入れて楽しんでみませんか?
「塗り絵」をすることだけでも認知症予防に効果は期待できますが、今回はその他にも認知症予防に効果が期待できるお手軽な3つのアイテムをご紹介しました。

- 認知症予防に効果が期待できる「アロマオイル」
- 認知症予防に効果が期待できる「飲み物」
- 認知症予防に効果が期待できる「音楽」
≪ご参考までに≫
2018/08/11放送のTV番組「ジョブチューンSP」で、認知症予防に効果がある食べ物を紹介していました。
・カマンベールチーズ:赤ワインを飲みながら食べると更に効果があるそうです
・ビール:ホップの苦み成分に効果がありノンアルコールビールでもその効果があるそうです。適量は1日に350ml缶1本程度。
2019年9月16日追記【2019年 高齢者の人口】
「敬老の日」を前に2019年9月15日総務省より人口推計が発表されました。
それによる「高齢者の人口」を簡単に次の表にまとめてみました。
▼2019年 高齢者の人口 ←昨年公表分です
高齢者の人口 2019/9/15総務省発表の人口推計より | |||
年齢 | 人口 | 前年比 | 総人口に占める割合 |
65歳以上 | 3588万人 | +32万人 | 28.4% |
70歳以上 | 2715万人 | +98万人 | 21.5% |
75歳以上 | 1848万人 | +53万人 | 14.7% |
80歳以上 | 1125万人 | +21万人 | 8.9% |
90歳以上 | 231万人 | +13万人 | 1.8% |
100歳以上 | 7 万人 | +1.5千人 | 0.056% |
※65歳以上の割合は世界201の国・地域のうち1位日本(28.4%)、2位イタリア(23.0%)、3位ポルトガル(22.4%)でした。

また「2018年に仕事に就いていた65歳以上の高齢者の人口」は次のようです。
・862万人/就業者全体の12.9%で過去最多を更新
以上のデータからも、高齢者の日常生活においては「健康寿命」に対する意識や取り組みへの自助努力が今後ますます求められることになってきそうです。
ちなみに令和元年「敬老の日」時点での国内最高齢者は福岡市在住の116歳女性だったそうです。
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塗り絵のほかにも認知症予防に効果が期待できるといわれているものを、3つご紹介します。